genbusyoのブログ 

気にになるニュースを鋭く ブったぎります はてな?とおもった方は必見 お気に入り ブックマーク スター付与など かたじけなく賜ります

地震学では地震予知ができない 地震予知学に希望

安達:地震学以外の予知研究は研究者も少なく、研究費も非常に少ないということですが。

上田:現在、地震の短期予知をやろうと言っているのは、日本では20人ほどです。地震学者もいますが、大勢は電波工学者、電離圏研究者、物性物理学者とかいろいろで、生物学者まで入っています。ほとんど研究費というものはないです。みんなそれぞれ工夫してやっています。何がしかの予算がついているのは北海道大学東海大学くらいのもの。地震ムラは年間数百億円も使っているが、大学における地震予知研究の名目では4億円しかありません。14の大学が参加しているにもかかわらずです。しかも、その大部分は地震学者が使い、地震学以外の予知研究に役に立てようというのは1700万円程度です。これでは研究はとても無理です。
 その理由は単純です。地震の前兆現象というのは前兆ではあっても地震を起こす原因にはなりませんから、地震学者が興味を持たないのは当然なんです。つまり、地震予知地震学の目的ではありえない。「地震学」と「地震予知学」は違う学問なのです。地震学の講義はいろんな大学にあるが、地震予知学というのはひとつもない。しかし、前兆現象についてこそ、基礎研究を十分にやらなくてはいけないのです。先ほど言及したたくさんの前兆現象のどれが、科学的に意味があるものなのか。そして、それらはどうして発生するのかなどの研究です。そういう「地震予知学」の講座がどこの大学にもないから、それをつくりましょうというのが私の念願です。武田信玄ではないですが、人は城です。人がいないんです。目の前で地震が起こるかもしれない静岡あたりの大学がそれを作ってくれたら本当に世のため、人のためになるでしょう。それほどお金はかからないんですよ。

安達:地震学は地殻にかかる力の作用によって、ひずみがたまって地震が起こるメカニズムを研究する物理学の一分野ですね。しかし、もっと範囲を広げると予知を可能にするいくつも方法がある。地震の周りで起こるいろいろなことをまず科学としてとらえ、可能性のあるものを一生懸命研究しましょうということですね。前兆であるかもしれない現象があるにもかかわらず、長い間、科学の対象にしてこなかった現実があるということですね。

上田:その通りです。私は予知は可能と考えています。既に射程に入っているとさえ言えます。前兆かもしれない現象を科学の対象としてこなかったのは、地震学が悪いのではないんです。それは守備範囲ではないんですから。ただ、地震学者がもうちょっと広い視野を持っていたらよかったとは思いますがね。

安達:先ほど名前が出たケルビン卿が空中を飛ぶ機械について1895年に無理だと言っていたようですね。ところが、1903年にライト兄弟が飛んでしまった。こういうことが科学の歴史にはあります。地震学者が現在、地震予知は困難と言っているが、数年後には何らかの前兆をとらえる可能性があるということでしょうか。

上田:そう思います。地震学ですら前兆をとらえる可能性があります。しかし、研究をするには圧倒的に予算がないんですね。みんな途中でやめていく。大学院生がやっていても就職は別のところにしてしまうんです。

安達:2007年の学士会会報に掲載された講演録の中で、先生は「地震被害で最も深刻なのは人命の損失。地震予知ができれば人命は劇的に助かる」と話しています。地震学は「予知は困難」としましたが、可能性がある分野が存在することをわれわれはもっと知らなければならないと思います。その点に関して、マスコミはきちんと役割を果たしてきたのだろうか。われわれも地震ムラの中にいたのではないか。東日本大震災では多くの人命が失われました。地震の犠牲者をできるだけ出さないために、科学はあらゆる可能性を探究する必要があると思います。

上田:地震予知すれば人命は助かるんです。短期予知はしないという人もいますが、なぜ、そんな簡単なことが分からないのかと思います。ただ、先ほど申したように仮に予知できても政府は宣言を出さないだろうと思います。ですから、私はこれは民間セクターの仕事ではないかと思うようになりました。実際に地震予知に対する社会的需要はものすごく多い。病院、企業、学校、交通機関などにとっても非常に必要なわけです。政府は当てにできないのだから、お金を出してでも情報を買いたい。そういう喫緊の需要のために予知を行う会社が必要だと思う。そして、そういう会社には、目覚めた大学研究者が積極的に協力していく。それは最もいい形の産学協同ではないでしょうか?大いに進めていくべきだと思います。

安達:基礎的な研究は大学と民間でやる。地震予知学講座の予算は確保したいということですね。地震学以外の研究としては地電流、地磁気ラドン、地下水の変化などいろいろお話にありましたが、現状ではこのどれが有力と考えていますか。

上田:われわれの一致した意見は、優先順位はあっても、全体として研究すべきだということです。ラドンだけでも井戸の水の変化だけでもだめだと思います。短期予知は、まさにまだ研究段階なのですから。

安達:地震学の分野でも新しい研究が出てきている。予知の可能性を追究してもらいたいということでしょうか。

上田:そういうことです。メディアについていえば、体制側や行政の言うことに事大主義的に従い過ぎに見えます。予知より防災などという二者択一論に乗っているのもどうかとおもわれます。予知も防災のためなのであって、排他的関係ではない。もう少し考えてほしい。そして「短期予知研究こそ進めるべし」という大論陣を張ってほしい。そうしないと人命が救われないですよ。

 

 

この記事はすでに3年前のもの 5000人の犠牲者を出した阪神大震災は20年前 2万人の犠牲者を出した東日本大震災でさえすでに5年前

 

これからおこるであろう南海トラフ地震では32万人の犠牲者がでると予想されている

 

ところが いつ どこで どれぐらいの という地震は予測できないし予知できない とされてきた それは地震学というものが過去のことを対象とした学問で 予知という最も人命にかかわる重要情報をほったらかしにしてきたことだといえる 

 

もっとも地震計の観測を行う学者は予知なんてできないという前提に立つので 地震予知学なんていうのはホラふきで 茶番劇にしかすぎないとおもっているのであろう

 

しかし役に立つのは予知である 前兆のない突発的な地震では地震学はなんの役にもたたない

 

地震計を設置して 人件費をかけて観測データを取りつづけるという膨大で国家予算を莫大投下してきた単調な仕事の集積は なんのためにされてきたのか?

 

過去の大規模な地震と予兆とを比較して その結果予知できないと断言できるとしているならば それは無駄な学問である これ以上観測規模をふやしても 何のメリットもない ただそれを飯のタネにしてるだけである 国家の役には立たない これまでの集積が少なすぎるというのは地球という歴史からすれば そうなのかもしれないがw

 

地震予知を前提とした 地磁気 地電流などの観測 ラドンの濃度測定 これらが予知に貢献するのであれば 予算 大学での予知学学科の設置 こういった体制を整える必要がある

 

今の熱中症予想や 洗濯物の乾き指数と同じように 地震予知 が天気予報に出てくるくらいになりたいものだ 当たらなくてもいいのでw

 

雷や台風や大雨で死ぬ人は微々たるものである 100人も死ねば大規模被災認定がされて家屋の補助やら自衛隊出動は当然である

 

ただ今後必ず起こる南海トラフ地震東日本大震災の15倍の死者予想なのである

 

ものが違う 

 

各地の防波堤を築けばいいではないかという建設業界への投資をいう人もいるかもしれないが 東日本大震災の動画を見るかぎり無理な気がした

 

10メートルの津波に対して効果のある防波堤の高さなんて20メートル以上であろう 実際に防波堤の乗り越え方を考えると20でも足りないかもしれない しかもそれを関東から関西まで すべて設置するというのは完全に無理で どこかから水は浸入してくる 

 

津波は一発だけではない 波状で何度も高い波にさらに重なって大きな波となる すぐには止まない

 

防波堤を築くというのは予知学よりはるかに劣った予防法と思う

 

地震学に予算は振らずに予知学に予算をつける時期だと思うのだが。。