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感動する話 柔道で人を育てられるのか・・・

こんな柔道が見たかった。こんな柔道家が見たかった。組む、投げる、一本で勝つ。そして、五輪という最高峰の舞台で勝ち、なおかつ武道の礼節を示す。「最強かつ最高の選手」を目標に掲げてきた大野将平(旭化成)が、見事にやってのけた。

 リオデジャネイロ五輪の柔道は日本時間9日に第3日を行い、大野は男子73キロ級の決勝戦でルスタム・オルジョイ(アゼルバイジャン)を小内巻き込みによる一本で下して初の金メダルを獲得した。前回のロンドンで初めて金メダルなしに終わった日本柔道男子にとって悲願の金メダルだったが、大野は喜びを爆発させることなく静かに一礼をして畳を去った。

 試合直後には「対人競技なので、相手を敬おうと思っていた。冷静にきれいな礼もできたのではないかと思う。日本の心を見せられる場でもあるので、よく気持ちを抑えられたと思う」と冷静に話してもいたが、表彰式後に井上康生日本男子監督や、先輩である穴井隆将天理大学監督と言葉を交わすと、こみ上げる思いを抑えられずに落涙。ストイックな求道者の一面と、人間味あふれる青年の一面がわずかな時間に交錯した。

磨いた内股と大外で織り成す超攻撃的柔道

磨きに磨いた内股と大外刈りは世界の舞台でも大いに輝いた【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】磨きに磨いた内股と大外刈りは世界の舞台でも大いに輝いた【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】 試合は、とにかく強さが際立った。組んで投げる柔道を身に付けてきた道のりをそのまま再現するかのような勝ち上がりだった。初戦は、組むやいなや足払いで相手を倒し、寝技で一本勝ち。3回戦は、内股で一本を奪った。準々決勝は、ロンドン五輪66キロ級の王者に腰車で技ありを奪い、その後も得意の大外刈りを仕掛けて試合を押し切った。柔道私塾・講道学舎で鍛錬していた当時、高校進学と同時に恩師の持田治也監督から「担ぎ技だけでは頭打ちになる。正面から組め。前に出ろ。内股と大外を磨け」とスタイルの変化を要求され、超攻撃型柔道を磨いてきた成果だった。

 大野は「内股は兄貴のまねをして作り上げた技。大外はゼロから自分で作った技。持田先生に言われて、とにかく自分よりも大きな相手にかけ続けたし、打ち込みも毎日1000本くらいやった。当時はやる意味が分からなかったけれど、ふとしたきっかけで掛かるようになって、初めて自分の得意技と言えるものになった。原点は、あの一言だった」と振り返る。内股と大外刈りを武器に攻め続け、隙を待つのではなく、積極的に揺さぶって技をたたき込む柔道は、リオの舞台でも世界の強豪を圧倒した。準決勝は、巴投げで一本。決勝は、大内刈りで技ありを奪ってさらに攻め続け、最後は小内巻き込みで一本勝ち。全4試合を通じて、ひたすら大野が攻めて技を決めるという圧勝劇だった。

 大野は「2013年の世界選手権(初優勝)の後、外国人に心技体のすべてで勝って圧倒的な差をつけることを目標にしてきた。日本柔道は、やはり重量級がピックアップされる。そういった面で悔しい部分もあった。軽量級というか、中量級の僕でもインパクトのあるダイナミックな柔道、本当に強くて美しい柔道をできるんだということを証明したかった」と攻撃柔道を貫いてきた裏にあった思いを明かした。

伝えられたイリアディスの教え

「対人競技なので、相手を敬おうと思っていた」と大野。試合直後も表彰式も、礼を重んじる態度を貫いた【写真:ロイター/アフロ】「対人競技なので、相手を敬おうと思っていた」と大野。試合直後も表彰式も、礼を重んじる態度を貫いた【写真:ロイター/アフロ】 そして、今大会の優勝で大野が見せた凄みがもう一つあった。優勝後の振る舞いだ。柔道を通じて見せたいものは、強さだけではなかった。畳の上で相手を無視して喜びを爆発させることなく、礼を重んじて静かに畳を降りた大野は、笑顔を見せるだけに留めていた。当然、いきなりできることではない。

 礼節に関しては、講道学舎で技を磨いた中高生時代にもよく教えられていた。一つのきっかけは、まだ大野が中学2年生だった05年の世界選手権にあった。男子90キロ級の決勝戦は、講堂学舎の先輩である泉浩アテネ五輪、同級銀メダル)と内戦が起きていたグルジアからギリシャに17歳で亡命したイリアス・イリアディス(アテネ五輪、81キロ級金メダル)の対戦だった。

 多くの関係者が激励に駆け付けた泉に対し、亡命先で指導してくれる監督もコーチもいないイリアディスは、その場で他選手に頼んで打ち込みをしているほど孤独だった。試合は、泉が一本勝ち。初めて世界王者になった喜びを爆発させたのは、当然だ。すると、イリアディスが泉の手を掲げ、彼こそが王者だとアピールしてみせたのだ。

 応援に駆け付けていた泉の恩師・持田は一部始終を見て大きなショックを受け、「あの瞬間に、人として負けたと思った。若くして相当な苦労をしているイリアディスのことを思うと、オレたちは、あんな選手を育てられるだろうかと思った。手柄を挙げて称えられたいと思うのが悪いとは思わないけれど、あのときから、メダルを取ることだけに執着するような器の小さい人間を量産したところで、オレたちの仕事に意味はあるのかなと思うようになった。だから、教え子である海老沼匡や大野には、圧倒的な強さを求めつつも、冷静にたくさんのものを愛せる選手になってほしいと思って、この話は常にしていた」と当時の教え子だった大野らに、自分一人の欲に走らない柔道家になる大切さを伝えてきた。

柔道界のシンボルを目指して

組む、投げる、一本で勝つ──。男子73キロ級で金メダルを獲得した大野将平(右)は、五輪の舞台で柔道の神髄を見せつけた【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】組む、投げる、一本で勝つ──。男子73キロ級で金メダルを獲得した大野将平(右)は、五輪の舞台で柔道の神髄を見せつけた【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】 だから、大野は自分のために泣くことなく、周りの人を思って涙を流した。強くなりたい。それも圧倒的に。しかし、強いだけになってはいけない。大野が歩いてきたのは、金メダルへの道だが、その先の「最強かつ最高の柔道家」へと続く道だった。井上監督は、リオ入りしてからの様子を見る中で、ゴミとして放置されていた空のペットボトルを大量に拾い集めて歩く大野の姿を見たと話す。

 世界選手権を2度制し、五輪の金メダルを獲得してもなお、道半ば。大野は、今後について「メダルには、重みがあった。でも、これからだぞという気持ちの方が今は強い。柔道界のシンボルみたいな選手になれるように、これからも精進したい。金メダリストとしてふさわしい人間に、もっともっと成長しないといけない。最強かつ最高の選手、子どもたちに憧れられるような選手を目指しつつ、少し休んでから東京五輪のことは考えたい」と話した。メダルは、金色だから最高に価値がある。そして、最強かつ最高の男のメダルだから、もっと価値がある。
金はもちろんおめでとう
大野の律儀さというか謙虚さというのは指導者の話をきかされていたのでしょうね
金をもらってうれしくてはじゃぎまわるようでは 人としてはまだまだ 実際に紛争地域から命からがら出場するような選手だっているわけで サポートもろくに受けられないような人もいるのですから 競技で勝ったからといって人間で負けるようではいかん。。こういった恩師の考えというのが 本当の意味で感動できますね
オリンピックと比べてスケールが小さすぎますが 私は「STAR WARS FORCE COLLECTION」という映画が題材のスマホゲームをやってるんですね 自分であつめたカードで他の人と対戦するのです コナミのゲームですが 全世界の人が参加していて 一応英語で対話するのが常なんですね そのなかで「MAY THE FORCE BE WITH YOU」という言葉 日本語では「フォースとともにあれ」という言葉なんです
通常であればいい言葉といえるのですがwなぜかしらない人から何度か言われて調べてみると 対戦を仕掛けてきてその人が勝ったらざまあみろといわんばかりにこのフレーズをこれみよがしにコメントの残していくんですね 
つまり偽善の罵倒wなので私は英語で 勝ったからといってこのフレーズをいうということは武士道精神に悖ることだ というのを一時期自己紹介にあげてたことがありましたが おかげでそういう失礼なプレイヤーがそれ以来こなくなりましたw
やはり強いだけが偉いわけではないということですよ。。。ふっふっふ
剣道のフレーズにもありましたね 剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である。。。こんなことを意味もわからず唱えさせられるのが毎度の練習にありました
いまだによく意味がわかりませんが剣を磨いてるようでいて 実は人間を磨くものだと
道がついているものは結局そこが最終目的なんですね