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<沖縄・尖閣諸島>中国漁船と貨物船が衝突 魚釣島沖の公海

 11日午前5時半ごろ、沖縄県尖閣諸島沖で領海警備中の巡視船が、ギリシャ船籍の貨物船「ANANGEL COURAGE」(10万6726トン)からの遭難信号を受信した。海上保安庁の巡視船と航空機が、魚釣島沖約67キロの公海上で同船を発見した。

 同船から事情を聴いたところ、同船が中国漁船「ミンシンリョウ05891」と衝突したことが判明、漁船が見当たらないことや付近で漁船の乗組員とみられる漂流者6人が確認されたことから、漁船は沈没した可能性が高いとみられている。海保では6人を救助するとともに、別の巡視船1隻と航空機1機で付近に別の漂流者などがいないか捜索している。

 海保によると、衝突の状況や漂流者のけがの程度については調査中で、付近に中国公船の姿は見当たらないという。

 

10万トンの船というのはそこそこ巨大ですwこれまで最大級のタンカーは日精丸が50万トン これはタンカーですが

 

貨物船で10万トンというのは船の中では大きいほうですね それに激突した漁船はたぶん大きくても数百トンでしょう

 

たぶん激突と同時に沈没?

 

大型の船舶は船の胴体部分をバイタルパート(生命維持区画)といい船首や船尾が多少穴開いたぐらいでは沈みません つまり穴が開いたのは胴体部分 ここは貨物を入れるカーゴホールドで 上部にはハッチがあって開閉できるようになっていて 運搬中には閉められています 内部の空気の入れ替えができるベントや水が浸水したときには浸水警報装置もあります

 

 

助けられたANANGEL COURAGEの乗組員にミンシンリョウ05891であったということですが 沈みゆく船の船名を正確に知ることができるのか?ということは思われるかもしれません

 

船にはAISという装置があって 手動で入力するのですが 自分の船の出港地 入港予定地 積荷 積荷のトン数 速度 船名 総トン数 現状何しているか (移動中 錨泊中 遭難中) など記録でき その情報を他の船も近くのものから順に同じAISを導入している船から見ることができるのです

 

なのでAISにより船の名前を知ったのだろうということです

 

また遭難するときはトランスポンダーというのがあって 船が沈めば自動でとびでてくるやや大きめなもの 携帯式で遭難するときに持ち歩く懐中電灯みたいなもの があって衛星を通じて遭難信号を発することができるものがあります

 

また逃げる際にはライフボート レスキューボートなどが設置されていて 停電の際にも手動でスイッチを入れて海上に逃げることができるもの

 

ライフラフトとよばれるカプセル式の海に放り投げるだけで勝手に膨らむイカダがあります

 

これらが船員の命をまもるわけですね

 

ところが漁船にはそういう設備はないので沈めば終わりです

 

しかも当然漁船は早く沈んだでしょうから 大型船の設備に頼ることはできませんよね 泳いでおいかけないかぎり。。。

 

もちろん事故がおこった時には大型船も緊急でストップしたのかもしれませんが。。。

 

今回のようにわかりやすい衝突の場合 どういうのがベストか?

 

条件が整うというのはまずほとんどありませんが

 

まず刺さった船も刺さられた船も動かないということが鉄則

 

穴が開けばそこから浸水するので浮力がだんだんとなくなり沈没までの時間が減ります

 

なので刺さったそのままをキープしつつ 浮力の大きな船に小さな船の乗組員は移動して 救助を待つということになります

 

船が沈まないようであれば曳航されるでしょう