日本リレーのバトンパスに銀の秘訣 世界でも珍しいアンダーハンドパス
アンダーハンドパスとは
陸上のリレー競技で欠かせないのがバトンパスです。
このバトンを受け渡す形にはオーバーハンドパスとの2種類があります。
日本代表チームが取り入れているのはアンダーハンドパスです。
バトンパスの重要性はいかに加速状態でバトンを受け取るか。
オーバーハンドパスとアンダーハンドパスでは受け手側の加速に大きな違いがあるんです。
オーバーハンドパスはバトンを受け取る人が後方に高く手を上げなければなりません。
この手を上げた状態を長く続けると走りに大きな影響が出てしまいます。アンダーハンドパスは手を高く上げないため通常の走り始めと同じようにスムースに加速することができます。
アンダーハンドパスはバトンをパスするタイミングが一瞬しかないので
非常に難しい技術とされています。
陸上日本代表では2001年にアンダーハンドパスが導入され
伝統的に技術が受け継がれてきているのです。
バトンパスワークはいかに、スピードを落とさず次の走者にバトンを渡していくかが重要です。
バトンパスでは、図の矢印のようにバトンを手渡すことで距離を稼ぐことができます。この距離のことを「利得距離」といいます。
図を見ていただくとわかると思いますが、オーバーハンドパスの方が利得距離を大きく獲得することができます。アンダーハンドパスと比べて50から60センチは変わってくるでしょうか。これがレースでは3か所ありますのでオーバーハンドパスはかなりの距離を稼ぐことができます。
しかし、オーバーハンドパスは、バトンを受け取る人が後方に高く手を上げなければなりません。
しかも、その手は揺れてはいけません。
固定していないと渡す人がうまく渡せなくなってしまうからです。この手を上げた状態を長く続けると走りに大きな影響が出てしまいます
一方、アンダーハンドパスは手を高く上げないため通常の走り始めと同じようにスムースに加速することができます。
ですから、オーバーハンドパスは渡す人が近づいてきてパスをするとき、なるべく一瞬で渡すようにします。これがかなり練習を積まないと難しいのです。失敗が多い原因の1つです。
アンダーハンドパスは渡す人は近づいて少し並走するような形で確実に渡します。パスが完了する位置も失敗の危険性が低いので遠くに設定できます。遠くに設定できるとバトンを受ける人は加速する時間が増えることになります。
我々は「オーバーは点で、アンダーは線で渡す」と表現しています。
となると、アンダーハンドパスは渡す人と受ける人のスピードに差があると、遅い方にスピードを合わせなければなくなってしまいます。
つまり走力差があるとアンダーハンドパスは効果が発揮されなくなってしまうのです。
男子の日本代表チームはアンダーハンドパスを採用しています。これは4人が皆、高いスピードで走れるからなのです。
この記事はとてもわかりやすいですね 日本が世界を相手に戦えた秘訣 これは昔からあるアンダーハンドパスに向いていた そして練習でスムーズに繋ぐことができるようにしていたことにあるだろう アンダーパスは利得距離が減る なので平面で見ると損なのだが オーバーハンドパスの受け手は水平にあげて前かがみになるのでその状態で走るので速度が出ない バトンのたびに減速するというデメリットがあるわけですね 逆に日本のアンダーハンドパスでは負担が少なくトップスピードで受け取ることができる 受け渡しにリスクも低いというメリットを考えている
世界ではオーバーハンドパスが主流になりつつある今 あえてこの古いタイプのパスをつかって実力を発揮できた日本 次のリレーでは他の国がどの方法でバトンをつないでくるのか?それも楽しみですね