河川敷で殺された16歳少年
河川敷で１６歳の少年の遺体が見つかった事件で、新たに４人の少年が逮捕された。そのうちの一人が「５人で石で殴ったりした。けいれんしたので、水に顔を押しつけたら動かなくなった」と知人に話していたことが分かった。
■埼玉県・東松山市の河川敷で井上翼さん（１６）の遺体が見つかった事件は、２６日に大きな動きがあった。２５日に逮捕された１６歳の少年Ａのほかに、新たに４人の少年が逮捕された。
■逮捕されたのは少年Ｂ（１７歳・無職）と、中学３年生の少年Ｃ・Ｄ・Ｅ。警察の調べに対し、３人は容疑を認めているが、少年Ｃは「その場にいただけで、何もしていません」と容疑を否認しているという。
■しかし、その少年Ｃ（１５）が逮捕前、知人に「人を殺してしまった」と話していたことが、関係者への取材で新たにわかった。電話では「誰にも言わないで下さい」「ムカついている先輩がいて、橋で殴ったり、ボコボコにしていた」などと、犯行の詳細も語られていたという。
■５人全員で井上さんに対し、石で殴るなどの暴行を加えた後、井上さんは泡をふき、体がけいれんし始めたという。少年らが井上さんの顔を川の水に押しつけたところ動かなくなり、心臓の音も聞こえなくなったという。怖くなった少年５人は、井上さんを放置して逃げたという。
■逮捕された少年Ｅは、祖母に犯行を告白していたという。少年Ｅの祖母「帰ってきたとき『先輩が人を殺しちゃったかも』ってね」「とめたんだって、１回は。『これ以上やったらやばいから、やめたほうがいいですよ、先輩』って」「だけど、なんか聞かなくて、『じゃーお前もやれよ』って言われて蹴ったらしい」「ここでその話をした時に、うずくまって泣いてましたね。（井上さんが）かわいそうだって」
■去年１１月に高校を中退していた井上さん。事件直前まで、井上さんを家に泊めていた知人男性は、根はまじめだったと話す。
■知人男性「家賃は自分が働いているので『自分が出すからいい』って言ったけど、『それはさすがに』って言って、いくら断っても『絶対バイト代入ったら出しますんで』と」「亡くなるちょっと前ぐらいに、アパートに帰ってたみたいで、『ガス代と電気代も払わなくていい』って言ってたんですけど、それ（ガス代など）も置いていて―」
■少年Ａは「ウソをついたり、電話やメールを無視したから殺した」と供述しているが、警察は、他にもトラブルがなかったか、犯行に至った動機についてさらに詳しく調べている。
やはりこういう事件では首謀者というのがいて周りを巻き込みながら周囲を逆らえ切れなくなって殺しきってしまったというのが実情でしょうね 反対した人に力があれば一命は取り留めたのかもしれないけれども 首謀者の強制力や権力が強いと暴走してしまうのです 彼らが中学生だとかどうとか関係ないと思いますね 極刑でいいとおもいます 集団で殺したのだから 首謀者はもちろん極刑 サポートした人間も極刑になることによって 同様な集団殺人は未然に防げる社会にしなくてはいけません 男なら一対一で決闘しなきゃね よってたかって集団でイジメ殺すなんていうのは人間のクズですよ 抹殺されればいいと思います
埼玉県東松山市を拠点とする不良グループの写真。「カラーギャング」と呼ばれ、同じ赤い色の服を着て、集会を開いたりバイクを乗り回したりしていたといいます。１６歳の少年が河川敷で遺体で見つかった事件をめぐり逮捕された少年の一部が出入りしていたといいます。
「（知人が）もともと東松山の“赤ギャン”を知っていて、『またあいつら』と言っていた」（被害者の知人）
亡くなっていたのは、埼玉県吉見町に住む１６歳の井上翼さん。３日前、東松山市の都幾川の河川敷で下半身が砂利に埋まった状態で死亡しているのが見つかり、父親とともに出頭してきた１６歳の少年が、２５日、殺人の疑いで逮捕されました。そして、２６日未明、新たに中学３年の少年３人と無職の１７歳の少年の４人が殺人の疑いで逮捕されたのです。逮捕された５人と殺害された井上さんの関係は？事件の数日前、現場近くのコンビニ店員が異様な光景を目撃していました。
「（井上さんは）人に頼まれて、電話越しに商品を選んで、パシリというか、やらされちゃっているかなって印象。たばこを押しつけられたみたいな痕が５～６か所あった。そういうこと（いじめ）に巻き込まれているのかなという印象はあった」（遺体発見現場近くのコンビニエンスストア店員）
手首に残されたたばこの火を押しつけたような痕。殺害された井上さんはいじめを受けていたのでしょうか。今月１５日に自宅を出た後、戻っていなかったという井上さん。その後、自分の家に泊めたという友人に話を聞きました。
「（今月）１７日の夜に自分の家に泊めていて、それが最後。ヤンキーっていうのかな、そういうのに呼び出されたりして」（井上さんの友人）
その後、不良グループとみられる少年に呼び出されたといいます。警察は、逮捕された少年の一部が出入りしていた「カラーギャング」のメンバーにも話を聞いています。
逮捕された少年５人は、遺体が見つかった東松山市に４人、川越市に１人が住んでいて、殺害された井上さんが住んでいた吉見町とはほど近い距離です。なぜ、井上さんは殺害されたのでしょうか。警察は、最初に逮捕した１６歳の無職の少年は、取り調べに対し、「ウソをついたり、電話やメールを無視したから殺した」などと供述しているということです。
「最近はバイクをノーヘルで走り回っている感じで」（無職の１６歳少年を知る人）
また、逮捕された少年５人のうち一部が「被害者の頭を水に沈めた」といった趣旨の供述をしていることが、警察への取材で新たにわかりました。さらに、少年らは遺体発見現場近くの河川敷で井上さんへの暴行をうかがわせるような動画を撮影していて、警察が動画を分析しています。
警察によりますと、逮捕された少年５人のうち４人は容疑を認めているということですが、東松山市の中学３年の少年（１５）は「その場にいただけで何もしていません」と容疑を否認しているということです。
