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遺族の心を癒す「震災怪談」

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 東日本大震災後、津波の被災地では心霊体験が多く語られるようになった。そんな体験談を東北地方の作家らが取材し、「震災怪談」として作品化した。30日で発生から2000日。作品は単なる娯楽ではなく、死者への供養や鎮魂とともに、遺族の心を癒やす効果もあるとして注目を集めている。(大渡美咲、写真も)

 震災怪談集「渚にて あの日からの〈みちのく怪談〉」を出版したのは仙台市の出版社「荒蝦夷(あらえみし)」。実話を基にした10人の作家による45編が収録されている。

 荒蝦夷の土方正志代表は「震災怪談は泣ける話ではなく、リアルな死が背景にある。5年たってまだ語れない人も立ち直れない人もいる。怪談が表現のツールになれば」と話す。

 《帰ろうと下駄箱のカギを外して中からブーツを取り出し、脚を入れた瞬間。白い花弁が一房、靴の中にあった。(中略)二週間後、木棺に入れられて、父が帰ってきた。胸の上に、白い花が添えられていた。靴の中に入っていた、あの白い花と同じものだった》

 震災で父の勉さん=当時(53)=を亡くした須藤文音(あやね)さん(28)は体験した出来事を怪談「白い花弁」としてつづった。勉さんは宮城県気仙沼市津波に巻き込まれ、2週間後に遺体で見つかった。その2週間、文音さんの身近で不思議な出来事があった。

 「父の亡くなった状況は今でも分からない。でも書いているうちに、成仏してほしいという思いとともに、父の最期が痛くなかったらいいな、苦しくなかったらいいな、と思えるようになった」

 文音さんは書くことや話すことで徐々に勉さんの死を受け入れられるようになったといい、「怪談は父と私をつなぐツール。生きている人と亡くなっている人をつないでいる」と語る。

 文芸評論家の東雅夫さんによると、関東大震災(大正12年)後もこうした実話を基にした震災怪談が作品になったといい、「怪談は死者の話を生きている人が書いて生きている人が読む。亡くなった人の物語を生者が言葉にし、語り、共有することで鎮魂や供養になっている」と解説する。

 一方、平成7年の阪神大震災後にこうした動きがなかったのは、津波と火災による被害の違いや、「遠野物語」の舞台でもある東北地方ならではの文化に由来するのではないかとも分析する。

 《知り合った人から“某所に出る子供の幽霊”の話を聞いた。絶句した。なぜならその子供を知っていたからだ。目撃されたのは、確かにその子の家の跡地。語られた背格好も、その子と一致する》

 被災地出身で怪談作家の小田イ輔さんは知人や顔見知りの人の死を体験した。「自分の身内が流されて5年たって落ち着いたとはいえない。津波で亡くなった、新聞に名前が載った、で終わりじゃない。その人が生きていた証しを拾い上げて残す。誰にも訪れる『死』を突き詰めたのが怪談だ」と話している。

 

 

夏の今頃 怪談話といえばゾっとする話だが 関係のある身内なればなおのこと本当にゾっとするにちがいない ただ反応はそれだけではなく奇異なことに 幽霊であっても出会いたいという遺族の想いが強いということが被災地では事実であるようだ しかもこういった話一つや二つではない まことしやかに信じられ もと肉親や知り合いである幽霊に会いたいという人が後を絶えない

 

遺族にとっては死者への供養であり 自分たちにとっても癒しでもある

 

youtubeでも こういったことが動画にされて 霊にもあえることの喜びというのが如実に感じられる

 

もちろんこの怪談は迷惑をかけるような悪霊としてではなく 家族に思いを伝えきれぬまま亡くなった方の最後のお別れをする霊などとして現れている 

 

こういった霊の話は単なるきもだめし的興味本位ではなく 残された遺族にとって本当に心豊かにしてくれる 忘れがたい体験なのであろう まだ会えなくなった人の霊に出会ったことのない方は 何かの折に探してみるのも 癒しの寄る辺になるにちがいない