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船における津波への対応 genbusyo

津波が発生するということは 地震の有無や罹災の場所によって違うだろう

 

陸から離れた場所なら安全だし 遠浅の海なら危険である 自分の船が岸壁についているなら 自分が逃げ出して山に登るのも手である

 

ところが岸壁に着けているにもかかわらず わざわざ乗り込む猛者もいた

 

これは陸地の人からすれば考えられない非常識であるが 海の知識があれば 別段間違っているわけではない

 

ところがその津波を知るタイミング そして時間 これが生死を分けるキーとなる

 

ユーチューブなどで津波にもまれてのみこまれていく船をたくさんみたことがあるだろう なぜ あのような自体に陥ってしまったのだろうか この文章を読めば きっと・・・・

 

船を発進するには通常 エンジン専門の機関長と操船担当の船長が二人は必要であるし 船に岸壁がつながっているとすれば係船索が 陸のビットにつながっている

 

この係船索をはずすにはウインチの油圧ポンプを作動させてはずす必要がある

 

もちろん大本の電気は補機とよばれるエンジンにより伝達される

 

船が全く動いてない場合(係船中)であれば まず船底弁を開放 海水を補機(発電機)に送ってやり 発電機はすでに(エンジンが止まった後に圧縮空気タンクに貯めるのが通常)貯めておいた圧縮空気により 始動する 補機の海水の出を船外から確認して 問題なければ 電圧などもろもろを規定回転数まで上昇して 電力を船全体にいきわたらせる そして伝達空気をガバナの回転数を船橋から調節できるために つまり運転するところ までいき スイッチをいれてやる

 

慣れている人でもはしょって20分程度はかかり この後 主機(プロペラを動かすためのメインエンジン)を動かし(それぞれのピストンへの油さし プライミングなど 他たくさんの仕事)前準備だけで合計30分はかならずかかる

 

そして係船索を外す前にウインドラスを動かしストッパーを外すとかウインチを巻き上げてとかやっていると40分かかる 

 

スラスターなど便利だがそれが別駆動ならそれもすべてエンジンを個別でかけてやる必要があるし 合計時間は一時間とかかかるものもある

 

なので岸壁に着けている499トンクラスならその準備時間を考えて 陸を走って山に逃げたほうが妥当とおもえる

 

PCC(可変ピッチプロペラ搭載)なら話は早い 通常ガバナで回転数を変えて変速 前進後進するノーマルのエンジンと違い プロペラの角度つまりピッチのみを変えることにより 船の前進後進の決定 変速する PCCは常に稼動し 常に稼動しているメリットを用いて回転する軸から発電しているので 軸発 と呼ばれ 高周波の音がきつい(ワタシにはw)のとずっとなのでノイローゼ気味になるが 電源の断絶がないために陸を離れるスピードは通常のものとは格段に違う

 

なので熟練の人ならすぐにでていくことができる

 

さらに最近の20トン未満の小型船はセルモーター式エンジンでかかるものが主流のため 簡単なエンジンオイルのチェックぐらいの時間だけで 陸の車のように簡単にエンジンがかかるものまである

 

自分の船がどのような構造か船長が知っていないと 機関長を急がせて余計 時間がかかるに違いない

 

では岸壁に着けておらず陸から離れた状況で航行中に津波がくることが予見されたらどうすればいいのだろうか?

 

船には構造上 衝突隔壁というのがある それは船首部分 ちぎれても浮力が確保されるバイタルパートである

 

この部分はちぎれたところで沈むことがない つあり安心して衝突隔壁を波にぶつけてやる

 

波に直角となるように船首を向けて 波と対峙するガバナで速度調節で対応するには波のテッペンまでは加速 そして波を下り始めたら 減速後退山 が見え始めたら 加速 このくりかえし 

 

加速しっぱなしだと下りでそのまま海に 没入した船もあるときいたことがある

 

では荷物でいっぱいの船 全く空の船 どちらがいいのだろうか? 

 

中途半端の船は通常ありえないが 荷役途中で動かさざるを得ない船もあるかもしれない

 

とにかく荷船のほうが 問題ないだろう

 

波と一体化でき 船体が海中に沈むことによる 安定感とエンジンによるプロペラ作動 前進後進スピード調節が効率よく可能となる からである

 

では船員のふるまいはどうすればいいであろう

 

エンジンルームには水が入らないように水密区画とされているが ドアはジョイントでテコの原理でおもいっきり閉めるようにできていなければならない ペイントなどでガスケットのスポンジが硬化していると 入水する つまりエンジンのスラッジはなるべく常日頃からたまらないように管理されていなければ 不測の事態には対応できないだろう またエンジンルームの上部ベンチレーターは常に開いているか 作動させているだろうが 換気ファンは動かさないように徹底し 手動でベンチレーターを閉めておくのがいい 入水を防ぐためである

 

 

同じ津波でも沿岸部で流された船を陸まで流されたであろうし 津波の大きさによっては無事なものもあったろう

 

ただ 船外に放り出されてはおしまいである どんなことがあっても外にはでないという共通認識の下船長のリーダーシップが問われたのだと思う 匹夫の勇者は船外にでて船内は入水しておしまいであったはず

 

より海底の深い沖であればそれほど甚大な事故にはならなかった

 

遠浅であればなぜあぶないのか? それはウインドサーフィンや サーフィンの名所はすべて遠浅の海 であるからということで反証される

 

つまり漣が立ちやすいのが遠浅の海であり 安定感の無い海 だからこそサーファーにとっては面白い

 

各船 ベストの方策で各船 命を守って欲しい 陸にいるのであれば 船を見捨てて山ダッシュが 正当な気がしますね ほんとのところ